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ブリキの魂

作詞:甲斐田晴
作曲:弦月藤士郎

渇いた日々の現実に 沈み込む回想録
この錆びついた両脚は まだ動いている
噛み合わない歯車を 磨き続けた果てに
どんな形になっても また叶うなら

覚めない夢を 見続けたくて
僕は唸りを上げて軋(きし)む

道標なんてない 終わりすらもない
自分の姿さえ自分じゃ見えない
互いの存在を確かめ合うため
僕らブリキの魂をぶつけあう

はじまりは同じでも 選び取る憧れが
それぞれに違うなら 姿は変わる

そしてまたひとつ ふたつと 何か手に入れるたびに
ふさがった手でネジが巻けなくなっていく
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どうしたかった? どうすればいい?
その答えを見つけるために

行き先は分からない 教えてくれない
迷い込む世界で価値を求める
互いの存在を認め合うため
僕らブリキの魂をぶつけあう

ガラクタと嗤(わら)うかい? 今更と哂(わら)うかい?
それとも待ってたと 笑ってくれるかい?
震える身体(からだ)抑えて 見えない明日を捉えて
並列の魂が 音を立てる

もう迷いなんてない 終わりすらもない
握り合うこの手の確かな温度
あの頃の僕らと違っていても
噛み合うブリキの魂を信じあう